すでに多くのご家庭で取り入れられているバリアフリーリフォーム。手すりを設けたり段差をなくしたりと、住まいのあらゆる部分に工夫を施すことで住まい全体の安全性や使いやすさ、そして介護のしやすさを高めることができます。不慮の事故を防げるよう、細かなところにも目を配って使いやすさ・安全性を検討しましょう。
室内の居心地
- 部屋の出入り口の段差をなくす
- 扉を開き戸から引き戸にする
立ち上がる、歩く、座るといった日常的な動作を不安なくスムーズに行えるようにするには、段差や手すりが重要。ちょっとしたときに手すりで体を支えられて、足もとがもたつくことなく移動できるように行き届いた工夫をしましょう。
廊下・階段
- 外階段にリフトを設置する
- 廊下・階段に手すりを設ける
- 車いすが通れる広さの廊下にする
歩く、上り下りをするといった移動が主となる廊下や階段は、移動のしやすさを重視しましょう。手すりを設けることはもちろん、ご家族にかかる負担を考えて、廊下の拡張やリフトの設置なども検討する必要があります。
お年寄りにかぎらず、特に事故が多いのはお風呂です。懸念すべきはすべって転倒といった物理的な事故にかぎりません。気を付けたいのは、浴室と洗面脱衣所の温度差によって起こるヒートショック。温度変化によって血圧が急激に変化し、脳卒中や心筋梗塞を起こす可能性があります。
- 座る場所に手すりを設ける
- 水はけがよくすべりにくい床にする
- 少し浅めの浴槽にする
- 浴槽脇に握りバーを設ける
- 浴室暖房機でヒートショックを予防