リフォーム業界には、利益優先で不誠実な仕事をする業者がいます。ニュースなどで取り上げられるようになってその数は減少したものの、まだトラブルはなくなりません。遭遇しやすい業者の手段を事前に知って、トラブルを回避しましょう。
トラブル1 建設業許可を持たない業者が家を壊した!?
設立したばかりの新しい会社に頼んで、無事工事が終わったと思ったら……前よりもすき間風が気になるように。気になったので別の会社に調べてもらったら、構造上外してはいけない壁が壊されてしまっていたらしい……。
リフォームは建築業の許可がなくても行えます。そのため、建設業許可を持たず、建築構造についての知識や技術がなくても工事ができてしまうのです。そういった業者に依頼すると、思わぬ欠陥工事をされてしまうことがあるため注意が必要です。ホームページなどを確認して、建設業許可を持った業者に依頼しましょう。
トラブル2 安すぎる&値引きをしすぎる業者に注意
相見積もりをしてとびぬけて安い業者があったので「これは!」と思って頼んだら、イメージしていたのと違う仕上がりに。すぐにガタがきてしまったので別業者に頼んだら、質の悪い塗料や建具を使っていたことがわかった。
とにかく売上を上げるために安さや値引きを前面に押し出す業者がいますが、安すぎる工事には安いなりの理由があります。料金のみで契約を決めてしまう前に、問い合わせたりホームページを確認するなどして、その業者の施工事例や使っている材料などを確認してみましょう。
トラブル3 役に立たない保証書
何社もの業者を比較して、ちょっと遠いけれど「5年保証付き」を掲げていた業者と契約。3年後、不具合が出たので連絡してみたら、「営業エリア外なので修理には2週間かかる」という言葉が。毎日使う場所なのにすぐに修理してくれないのは困る……せっかく保証書があるのに、きてほしいときに役に立たず困ってしまった。
業者選びの優先順位に「保証があること」を挙げている方は多いのですが、保証書が必要になるタイミングというのは不具合・故障が起きたとき。キッチンやお風呂が満足に使えず今すぐ何とかしてほしい!というときにすぐに対応してくれなければ意味がありません。「保証書がある」というだけで安心せず、いざというときにすぐに対応してくれる地元の業者を選ぶことを忘れずに。